2007年初め、セバスチャン・ボーデはF1昇格のチャンスをもう少しであきらめるところだった。1999年にフランスF3選手権を制したボーデは、その後の3年間をF3000で過ごし、2002年には同選手権で優勝を果たす。論理的にはF1昇格が次のステップになるはずだった。
2002年にアロウズとルノー両チームのテストに参加したボーデだったが、ルノーを率いるフラビオ・ブリアトーレとの間でレース契約がまとまらなかったようで、シートを得るには至らなかったのだ。ヨーロッパでは選択肢が制限されてしまったことから、ボーデはアメリカのレース界に注目、チャンプカーに転向して信じられないキャリアを築くことになる。
クリスチアーノ・ダ・マッタがトヨタに加入、F1に転向したことで、ニューマン/ハースはボーデをテスト、そして2003年シーズンのドライバーとして起用した。参戦初年にブランズハッチで初優勝を飾ったボーデは、その後、優勝回数を30にのばし、2004年から2007年にかけて4連覇を達成。
コース上での目覚ましい活躍の一方で、ボーデは希望するF1でのレース機会を得られずにいた。そんな中、2007年にニコラス・トッドがマネジメント業務を引き継ぐと、トロ・ロッソのテスト参加が決まり、ついに念願のレースシートを手に入れることとなったのである。
F1昇格を果たしたボーデだが、2008年は新星セバスチャン・ベッテルとタッグを組むことになり、厳しい挑戦になるかもしれない。それでも、どれだけ困難と言われる挑戦でも、その実力を証明してきたボーデ。2008年の活躍が期待される。