ドイツのピアニストだったエイドリアン・スーティルは2006年、MF1のテストドライバー職をパートタイムで務めた。彼はカートからキャリアをスタートさせ、2002年にフォーミュラ・フォードにステップアップ、そこでは全12戦で12回のポールポジションを獲得し、12勝を挙げる完ぺきなシーズンを送った。
2003年、フォーミュラADAC・BMWに参戦したスーティルは4回表彰台に上がり、総合6位という成績を収める。
2004年、ユーロF3にステップアップ、2005年は総合2位となった。
2006年、MF1代表のコリン・コレスとのつながりから、金曜サードドライバーとして数戦に出走。そのかたわら、ミュンヘン生まれのスーティルは Tom's(トムス)から全日本F3にも参戦し、見事、タイトルを獲得している。そして2007年、クリスチャン・アルバースと共にスパイカーから念願のF1レースデビューを果たすこととなった。
自身よりも経験のあるアルバースよりも優れたパフォーマンスを披露し続けたスーティルは、強力なデビューシーズンを送る。アルバースに替わってシーズン途中からパートナーを務めた山本左近のパフォーマンスも上回っていた。
チームのオーナーシップがスパイカーからフォース・インディアへと変更される中、スーティルは雨の日本GPで初ポイントを獲得。その速さを示したスーティルではあるが、2008年シーズンを前に、事故を起こしやすいという評価は覆っていない。